旋盤速度と送り
材料別の旋削、端面、突切りの推奨RPMと送りを計算。
はじめに
旋盤速度・送り計算機は、旋削・端面・突切り・中ぐり・ねじ切りの各加工において、被削材と工具の組み合わせに応じた推奨 RPM と送り量(IPR)を即時提示するツールです。NC 旋盤や汎用旋盤を問わず、切削速度の設定ミスはインサートの早期破損やびびり振動、加工面の悪化を招きます。本計算機は三菱マテリアル・住友電工・タンガロイなど日本の工具メーカーが推奨する被削材別 SFM データに基づき、超硬インサート・HSS・セラミックの各工具材種ごとに安全な出発点となる条件を算出します。
仕組み
主軸回転数は RPM = (SFM × 12) / (π × D_in) で算出し、被削材別の推奨 SFM 範囲(軟鋼 100〜200 SFM、SUS304 80〜130 SFM、Al 6061 300〜600 SFM、チタン 50〜80 SFM)をデータベースから参照します。セラミックインサートは超硬の 3〜5 倍の速度に対応するため、材料硬度とセットアップ剛性に応じて係数を選択できます。送り量(IPR)は仕上げ精度と切りくず処理を考慮した推奨範囲で表示され、突切りや端面加工など工程変更時も自動的に適切な値に切り替わります。
使用シナリオ
- SCM440 シャフトの外径旋削で初回段取り時に推奨 RPM を参照し、びびりなく Ra 1.6 の仕上げ面を達成するための出発条件を設定する場合。
- SUS316 フランジの端面加工でセラミックインサートへ切り替える際、最適な速度係数を選択して工具コストと加工時間のバランスを取る場合。
- アルミニウム合金の HSM 旋削で最大主軸 RPM 制約を超えずに MRR を最大化できる最適な SFM を特定する場合。
よくある質問
旋盤速度・送り計算機はすべての材料に適用できますか?
本ツールは汎用性を備えていますが、使用者はサプライヤーが提供する特定材料のデータシートと結果を必ず照合確認してください。
この結果を公式エンジニアリング文書に使用できますか?
高精度ですが、安全が重要なアプリケーションでは資格を持つエンジニアによる交差検証を行うことをお勧めします。