型締力計算機

投影面積とキャビティ圧力から射出成形型締力を計算します。

はじめに

型締力計算機は、射出成形金型に必要な型締力(トン数)を投影面積とキャビティ圧力から算出するツールです。型締力が不足すると射出圧力によって金型が押し開かれ、パーティングラインにバリが発生して製品品質を損ないます。一方、過大な型締力は金型変形や成形機の過負荷につながります。本計算機は F = A × P の基本式(F:型締力、A:投影面積、P:キャビティ平均圧力)に安全係数を考慮し、使用する成形機の最大型締力と照合して適合性を即時確認できます。

仕組み

必要型締力は F(ton) = 投影面積(cm²) × キャビティ圧力(bar) × 安全係数 ÷ 1000 で算出します。キャビティ圧力は材料の流動性と金型構造によって異なり、一般的な ABS・PP では 300〜500 bar、ガラス繊維強化材では 500〜800 bar が目安です。多数個取り金型では全キャビティの投影面積合計(ランナー含む)を使用します。算出した型締力を成形機の仕様(最大型締力の 80% 以下が推奨)と比較することで、金型と成形機の適合性を設計段階で検証できます。

使用シナリオ

  • 新規 ABS 部品(投影面積 80cm²)の試作金型に対して、保有する 150 トン成形機で対応可能かを設計段階で検証する場合。
  • 既存金型の多数個取り化(2個→4個)に伴う必要型締力の増加を計算して成形機の変更要否を判断する場合。
  • ガラス繊維強化 PA66 部品で高い射出圧力が必要な場合、安全係数 1.3 を適用した型締力が成形機定格内に収まるかを確認する場合。

よくある質問

型締力計算機はすべての材料に適用できますか?

本ツールは汎用性を備えていますが、使用者はサプライヤーが提供する特定材料のデータシートと結果を必ず照合確認してください。

この結果を公式エンジニアリング文書に使用できますか?

高精度ですが、安全が重要なアプリケーションでは資格を持つエンジニアによる交差検証を行うことをお勧めします。

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