サイクルタイム計算機

射出、保圧、冷却、開閉時間から合計サイクルタイムを計算します。

はじめに

サイクルタイム計算機は、射出成形の全工程(射出・保圧・冷却・金型開閉)を合算して1サイクルの総所要時間を算出するツールです。サイクルタイムは生産性と製品コストに直結する最重要指標であり、各工程時間の内訳を把握することで改善ボトルネックを特定できます。典型的な射出成形サイクルでは冷却時間が50〜70%を占め、次いで金型開閉・エジェクト・射出の順となります。本計算機で各工程時間を可視化し、時間あたり生産個数と稼働効率の目標値達成に向けた最適化を支援します。

仕組み

総サイクルタイム = 射出時間 + 保圧時間 + 冷却時間 + 金型開閉時間 の単純加算で算出します。各工程時間は成形条件・金型構造・成形機性能によって決まります。射出時間は射出速度と計量ストロークから、保圧時間は保圧圧力とゲートフリーズ時間から、冷却時間は肉厚と材料熱特性から、金型開閉時間は型ストロークと成形機速度設定から推定します。算出したサイクルタイムから時間あたり生産個数(shots/hr = 3600 ÷ サイクルタイム)と月産能力を自動計算して生産計画の基礎データとして活用できます。

使用シナリオ

  • ABS 部品の量産ライン立上げに際して、射出5秒・保圧4秒・冷却12秒・開閉3秒の各条件から総サイクルタイムと時間あたり生産個数を算出して生産計画を策定する場合。
  • 冷却時間を2秒短縮した場合の月産能力増加量と設備投資回収期間を定量的に評価する場合。
  • 複数の金型・成形機の組み合わせを比較して、生産目標数量を最少の設備台数で達成できる最適構成を決定する場合。

よくある質問

サイクルタイム計算機はすべての材料に適用できますか?

本ツールは汎用性を備えていますが、使用者はサプライヤーが提供する特定材料のデータシートと結果を必ず照合確認してください。

この結果を公式エンジニアリング文書に使用できますか?

高精度ですが、安全が重要なアプリケーションでは資格を持つエンジニアによる交差検証を行うことをお勧めします。

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