穴あけ速度・送り
材料と工具に応じたドリルRPM、送り速度(IPM)、切削速度(SFM)を計算します。HSS・超硬ドリル対応。
はじめに
穴あけ速度・送り計算機は、ドリル加工における RPM・送り速度(IPM)・切削速度(SFM)を被削材と工具種類に応じて算出するツールです。ドリル加工では切削速度の設定ミスが折損・びびり・穴径精度低下の直接原因となります。HSS ドリルは超硬ドリルに比べて低速域での靭性に優れ、断続切削や難削材の穴あけに向いています。本計算機は OSG・三菱マテリアル・サンドビックなど主要工具メーカーの推奨データを基に、JIS G 規格被削材ごとの安全な切削条件出発点を提示します。
仕組み
RPM は SFM = (RPM × π × D_in) / 12 から逆算して RPM = (SFM × 12) / (π × D) で算出します。送り速度(IPM)は IPM = RPM × IPR(1回転あたり送り量)で計算し、IPR は材料硬度とドリル径から推奨範囲を参照します。超硬ドリルは HSS ドリルより 2〜4 倍高い SFM が可能で、鋳鉄・ステンレス・チタンなど難削材での穴位置精度と生産性を大幅に向上させます。クーラント有無・ドリル先端角・ワーク固定剛性によって実際の条件は異なるため、推奨値を出発点として微調整してください。
使用シナリオ
- S45C 材に Ø10mm 超硬ドリルで深穴加工する際、切削速度とステップ送り条件を設定して穴精度 H7 を安定して達成する場合。
- SUS304 フランジへの M5 タップ下穴(Ø4.2mm)加工で HSS ドリルの適正 RPM を確認してドリル寿命を最大化する場合。
- アルミ鋳物への多数穴加工サイクルで超硬ドリルの最高 SFM を活用してサイクルタイムを最短化する場合。
よくある質問
穴あけ速度・送り計算機はすべての材料に適用できますか?
本ツールは汎用性を備えていますが、使用者はサプライヤーが提供する特定材料のデータシートと結果を必ず照合確認してください。
この結果を公式エンジニアリング文書に使用できますか?
高精度ですが、安全が重要なアプリケーションでは資格を持つエンジニアによる交差検証を行うことをお勧めします。