保圧時間計算機
冷却時間とゲートフリーズ係数から保圧時間を推定します。
はじめに
保圧時間計算機は、射出成形における保圧工程の適正時間を推定するツールです。保圧はゲートが凍結するまでキャビティに追加樹脂を補充し、冷却収縮による「ヒケ」と「ボイド」を防ぐ重要な工程です。保圧時間が短すぎるとゲート凍結前に圧力が解放されて収縮不良が生じ、長すぎると不必要なサイクルタイムの延長となります。本計算機は冷却時間とゲートフリーズ係数から適正な保圧時間の目安を算出し、金型トライアルの初期条件設定を効率化します。
仕組み
保圧時間 = 冷却時間 × ゲートフリーズ係数(通常 0.3〜0.5)で算出します。ゲートフリーズ係数はゲートサイズ・材料粘度・保圧圧力によって変化し、小径ゲート(Ø1mm 以下)では 0.3、大径ゲート(Ø2mm 以上)では 0.5 程度が目安です。実際のゲート凍結時間はゲート部重量測定法(保圧時間を段階的に変化させて成形品重量が安定する点を特定する方法)で実験的に確認することを推奨します。
使用シナリオ
- 新規金型のトライアルで保圧時間の初期条件を設定する際、冷却時間 12 秒・ゲートフリーズ係数 0.4 から出発点となる保圧時間を算出する場合。
- ABS 部品のヒケ不良を改善するために保圧時間を延長した場合のサイクルタイムへの影響を定量化する場合。
- ゲートサイズを変更する際、ゲートフリーズ係数の変化から必要保圧時間の変動を事前予測する場合。
よくある質問
保圧時間計算機はすべての材料に適用できますか?
本ツールは汎用性を備えていますが、使用者はサプライヤーが提供する特定材料のデータシートと結果を必ず照合確認してください。
この結果を公式エンジニアリング文書に使用できますか?
高精度ですが、安全が重要なアプリケーションでは資格を持つエンジニアによる交差検証を行うことをお勧めします。